変人達の考え事

変人(複数)が各々考えたことを書いています。

人間の身体は正直だ。想像以上に。

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 二日前の金曜日、家に帰って来たかと思うと、とてつもない眠気に襲われてすぐに寝た。朝2時頃に一度目が覚め、喉の痛さに気付いた。口を開けて寝ただけだと思い、再び朝まで寝た。昨日は昼寝もした。なのに眠気がとれず、何もしていないのに疲れ、やる気が起きなかった。この辺りでさすがに何かおかしいと気づき、熱を測るといつもより高かった。

 二日前から身体は風邪だとサインを出していたのに、私が気づいたにはそれから一日以上経ってからだった。

 身体は正直だった。

 身体がここまで正直に体調不良を訴えるとは思わなかった。確かに、風邪をひけば体力は奪われる。奪われた体力を回復するのにいつも以上の睡眠が必要である。日中に体力がなくなれば、食後とかとは別に昼寝を欲する。やる気がおきずだるい、という気持ちもするだろう。

 ただ、何故私はこれに喉の痛みが加わっても風邪だと気付かなかったのだろう。どこからどう見ても風邪である。風邪の症状は出ている。典型的な「喉から」の風邪である。風邪をひいたという意識と無関係に症状は出る。

何故意識は風邪を認識できなかったのか。

 風邪だと気づかなかった理由を何個か考えてみる。

 第一に冬ではなかったということが挙げられると思う。確かに最近は気温の上がり下がりが激しくて、体調には気を付けろとはよく言われる。ただ、そんなものは季節の変わり目特有のよくある挨拶で、それをあまり真にも受けないし、言われたことも忘れてしまいがちである。そのような季節で、喉からやられて、がっつり熱まで出る、まあまあ盛大な風邪をひくとは思ってもみなかったのである。

 第二に眠たい、やる気が出ない、という目立った症状がよく起きることにあると思う。はっきりと言って、現代人はちょっと忙しすぎる。やらなければならないこと、だけではなく、できることもちょっと多すぎるのだ。勿論昔から勉強を夜通しでやって、みたいなことはあるだろうが、それは体調に異変を感じれば多分やめる。ただ、現代というのは恐ろしく、意識が少し弱いと眠たいのにパソコン・スマホに向かってしまう。表現を消費し、時間を容易に浪費してしまう。おかげで、睡眠不足になる理由には事欠かず、ちょっと眠たいのが日常になってしまっているのだ。やる気が出ないのも、眠たいのに加えて、楽に時間を浪費できる手段が多く、別にやる気を出さずとも、一日や一か月くらいは楽に過ごせてしまうからであろう。

意識が風邪を認識できない問題点。

 身体はまあまあ盛大に風邪をひいている。そしてそれを自らが気付ないことにはまあまあ大きな問題がある。治るよう手段を講じれないのだ。当然といえば当然ではあるが、少し困る。

 私の経験上、風邪の症状は激しく短くか、穏やかに長くのどちらかであると思う。体内で白血球などが、異物に対してとの程度のペースで対処しているのか、を考えるとそのようになるのも納得はできる。ただ、私の場合は穏やかな症状であっても、やる気が削ぐられるため、結構な被害が出てしまう。できればさっと治したいのである。

 病は気から、とは言うが、風邪のひきはじめの対処がよっぽどうまくいかない限りは風邪の症状は出る。なぜならば身体はちょっとウザいくらいに正直だからだ。そのため、自分は風邪をひいていないと言い聞かせても、症状は出ている。効率は下がっているし、周りにうつす可能性もある。はっきりといって周りに迷惑をかけ得るのだ。それなら一日二日大人しくしと方がいい、そのように私は考える。だから風邪のひきはじめは別として、病は気からという考えは好きになれない。

まとめ的な何か。

 とにもかくにも身体は正直である。そして風邪を完全にひいたと感じたら、病人らしく大人しくした方がいいと、ここ数日で感じた。

 

途中の「表現を消費する」に関する記事は以下から。